Designer's Voice
そのままロングコートとして羽織っても、和洋折衷な雰囲気が出るようにデザインしました。丈が長い設計なので伝統的な着物の上から羽織るのもおすすめです。着物のコートといえば重いものがおおいのですがこちらはとても軽やかに羽織っていただけます。
こちら単体だけでも着物スタイルに着ていただけるのでこの上に羽織を羽織ったりしてレイヤードを組み替えて自由自在に遊べるコートです。
和の「着物スタイル」と洋の「コートスタイル」2wayスタイルを、この1着だけで楽しめます。
腕まくりができる機構付き
袖にはボタンが付いており、サファリシャツのように袖まくりを固定することができます。着物の特徴である美しい袂はそのままデザインに活かしつつ、仕事や買い物などアクティブに活動したい時は袖を短く固定して快適に着て頂けるようにしました。
着物スタイルになるための付属品
着付けに使う紐は取り外し可能で、コートでもリボン風に結べたりシルエットを調整できます。
着物スタイルでは腰紐風や帯ベルトとして使えます。
付属:帯ベルト1本、腰紐風ベルト(細)2本
着心地の快適性を重視、着物の“身八ツ口(みやつぐち)”を採用
いくらクールなデザインといえども、着心地の悪いものは良いデザインと言えません。 私たちは快適性を重視し、脇と袖の間を表地で塞がないようにする「身八ツ口」と呼ばれる部分をコートに取り入れました。これは古くから女性や子供の着物に見られた仕立て方です。動き回る子供や胸の凹凸で着衣が乱れやすい女性の為にあるという説があり、男性着物には無い特徴です。 しかし敢えてこの仕組みを採用することで、空気の通り道が出来き軽やかで涼しい着心地を実現しました。 また、脇の生地の引っ張りが少なくなることで腕の可動が広がったり、肩の張った堅苦しい雰囲気も感じもしなくなりました。
KUDEN itoguchi
日本語で”糸口”の意味は
「物事を展開させるきっかけとなるもの」
KUDENでは日本の和裁や洋裁の縫製技術などを後世に残していくこと、海外に着物や日本の伝統文化をデザインの力で知ってもらうこと、そしてその現場で息子の様な個性のみんなが働ける障がい者雇用を行う事などKUDENが社会で担っていける器にれるように次のステップへの”糸口=きっかけ”になることが出来る様に。
また、KUDENの服を愛してくださるお客様の人生がより良く豊かなものになるための”糸口=きっかけ”になります様にと願いを込めています。
KUDEN itoguchiは現代の”背守り”
背守り(せまもり)とは、その昔、子供の着物の背中に縫い付けたお守りのことです。
着物を作る時には左右の身頃となる布を縫い合わせるため、背骨に沿って「背縫い」という縫い目ができます。 昔の人は「目」には魔除けの力があると信じており、背縫いの「縫い目」にも背後から忍び寄る魔を防ぐ力があると考えていました。
そのため、親が着物に子を守りたいという願いを込めて、着物の背に糸で模様を縫い込む風習がありました。
現代のこんな慌ただしく様々な出来事が起こる世界で、少しでもお客様が守られますようにと”現代の背守り”として願い込めてお作りしています。
モデルを務めてくださった太郎さんからのレビュー
着物トレンチコートを羽織らせて頂いた時、1番最初に浮かんだ感想が軽い!とっても軽い~!でした!
軽やかで、普通のトレンチコートと同じように腰部にベルトがあるので、ウエストマークも自分の好みに合わせて調整できて、シルエットも綺麗です。
自分は着物の上に羽織らせて頂いたのですが、ロング道中着のように前を閉じて着るパターンと、羽織のように前を開けて中の着物が見えるように着るパターンと、1度に2度美味しいのも魅力です!
また、普段の洋服に羽織るだけでサッと和モードに出来たり、例えば白のブラウス&ロングスカートの上から着物風に羽織るだけで、簡単に和洋折衷コーデが出来ちゃいます!少し着方を変えるだけで、全然違う雰囲気になるのもとても楽しいです。お色も黒とベージュで、色んな服や着物に合わせやすいと思います。
着方も難しいことなく、素早く簡単に着物シルエットに出来るので、お忙しい方や、お子さんがまだ小さくて時間が取れないなど、着物に興味あるけどなかなか…という方にも大変オススメ!
是非、皆様にも色々な着方を楽しんで頂きたいと思います!宜しくお願いします!
モデルを務めてくださった咲寿さんからのレビュー
布地は非常にしっかりかっちりしているのに、非常に軽いコートです。
着物の上からでも洋服の上からでも羽織れるように細やかなデザインがなされていて、汎用性が高いのも特徴です。
丈はしっかりと長く、ロングコートというイメージです。
着物のアウターとしてトンビコートがありますが、あのマントのようなシルエットがあまり気に入らないという方には特におすすめしたいコートとなっています。
着用した感触として、窮屈には感じないつくりになっているのに、非常にスタイリッシュなシルエットを形作ってくれます。
前を閉じずに着ると着物コートという色合いが強く、付属しているベルト紐を腰に結ぶことで、トレンチコートのような風合いが出るところもポイント。
秋、冬、春シーズンはこれをひとつ持っておけば、さまざまなシーンで多様な顔を見せてくれることでしょう。