着物は、昔も今もシンプルな「One Design ─ 一つのデザイン」だ。
同じデザインでありながら、生地や柄によって着ていく場所や季節に対応し、反物一反から仕立てられ、着る者の成長とともに仕立て直され、
親から子へ、子から孫へと受け継がれていくロングライフデザインである。
しかし現代では、着物は「特別な日の衣装」としてクローゼットに閉じ込められ、日常から遠ざかってしまった。
KUDEN by TAKAHIRO SATO は、その着物のDNAを現代のライフスタイルに接続しなおすために生まれたブランドだ。
デザインの起点は「着物をもう一度“日常着”にすること」、そして「誰かを犠牲にしたファッションは格好悪い」という強い倫理観にある。
本稿では、KUDENが提唱する「Next Kimono Platform」としての Samurai Mode Series、その背景にある社会課題とデザイナーの
個人的な物語を、年表と一次資料をもとに紐解いていく。
-KUDEN rinlife Magazine vol.1
Writer: Sena
