加賀友禅の特徴”わくらば”って何?

Kaga Yuzen : Wakura-ba - KUDEN by TAKAHIRO SATO

皆さんこんにちは、Senaです。
今日は引き続き加賀友禅についてです。
「わくらば」という言葉をご存知ですか?

「わくらば」は「虫食い葉」と書きます。
加賀友禅の柄の大きな特徴の一つです。
「わくら」とは、「虫」 と「食べる」。
「ば」は、そのまま葉っぱのこと。
つまり、虫食い葉は「虫に食われた葉」を意味します。

加賀友禅は自然や古典をモチーフにした写実的な模様、多くは草花の模様が中心です。

その写実的な柄の特徴の一つがこの「虫食い」。
木の葉に小さな穴のような点を描き、葉っぱが虫に喰われたような彩色を施す技法のことです。

この表現によってより”自然”な草花の描写が成されていると思います。
また敢えて「完璧な美しさ」ではなく「自然の美しさ」をデザインに取り入れる辺りが当時の職人さんの 美意識を感じますね。