袴モチーフのSamurai Mode Pants IIのデザイン「PantsがPantsIIに進化した経緯と違い」

Samurai Mode Pants II design with Hakama motif "How Pants evolved into PantsII and the differences" - KUDEN by TAKAHIRO SATO


デザイナーのTakです。
いつもKimnonoフィロソフィーを込めたKUDENの服を愛してくださり、また将来息子と働く場所「障害者雇用」を目指す夢を応援くださりありがとうございます。

Samurai Mode PantsIIは袴を現代のライフスタイルに合わせ袴から着想を得たデザインしました。生地にもデザイン時点で拘り、しなやかで着心地の良い2wayパンツに仕上げています。
実はこのPantsは名前通り2代目です。
KUDENの服は流行廃りを超えて、10年愛せるデザインが出来たときに服を発表するという他のBrandと違った特徴があります。
最初のデザインからお客様の声や実物をみながら、より良いデザインにバージョンアップするのも特徴です。
今までバージョンアップしたのはSamurai Mode Shirtと今回紹介するSamurai Mode Pantsです。

PantsがPantsIIに進化した経緯と違い
初代のSamurai Mode PantsとPantsIIの最大のデザインの違いは、ウエストの調整機能です。

この機構を考えたのには2つのお客様の声が切っ掛けでした。
1つの声は、武道を経験されているお客様が初代のSamurai Mode Pantsを購入いただいてから、本来の武道の袴のように腰で履けるPantsは出来ませんか?
そうすることでより日本の袴に近い形で普段に履けて動きやすくなるとのご意見でした。
初代のPantsは普通の洋服のPantsのようにウエストで履く機構でした。


もう一つの声は、Pantsが履きたいのだけれど、脚とウエストのサイズはぴったりなのだけど、お尻が支えてしまい着ることが出来ないというご意見でした。


この2つのご意見をデザインで解決する方法が無いか思案に暮れました。
そこで思いついたのが、袴本来の様に左右に大きくスリットを開けて、履くときに大きく開く事でお尻を包み、ウエストでしめれるようにするアイデアでした。
その開いたスリットをウエストで止める機構に3つのボタンでサイズが何段階にも調整することによりウエストと腰という幅の違う箇所で履ける様に出来ないかとデザインとパターンを繰り返し試行錯誤していきました。

サンプル縫製を行い試行錯誤すること数ヶ月。
その結果、新しいPantsIIは誕生しました。
ウエストの3つのボタンによるアジャスター機能で袴の本来の履き方である腰で履く履き方と、ウエストで履く履き方の2種類の履き方ができるようになりました。
更に初代から踏襲している機能で裾を紐で縛ると袴Styleから野袴やサルエルパンツの様なNinja Styleにシルエットが変わります。
この機構のお陰で着る方が気分やスタイリングに合わせてシルエットや履き方をお好みのスタイル変化させる事が出来る飽きずに長く着ることが出来るPantsに生まれ変わりました。

先程の声のお客様もPantsIIをご愛用いただき、着物や日本文化を愛するお客様が日常に和を感じて貰えるお手伝いが出来てデザイナーとしてこんなに嬉しいことはありません。


KUDENの服は日本の高い縫製技術に拘っていて、工賃を買い叩くのではなく正当な工賃をお支払いしたいので、お値段がどうしても高めになってしまいます。
その為、デザインも生地も長く飽きずに楽しんで着ていただけるようにこの様に心を込めてデザインしています。

1つのPantsで4つのシルエットを遊べます。
・腰で履いて袴Style。
・ウエストで履いて袴Style

・腰で履いてNinja Style
・ウエストで履いてNinja Style


その他の特徴

袴着想の腰板パーツ
袴についている腰板のパーツをアクセントとして取り入れました。 柔らかい素材でできているので、腰に直接当たっても痛くない仕様です。
本来、腰板は男袴の特徴です。
KUDENはユニセックスデザインを標榜しているので、機能ではなく象徴としてこの腰板を採用しました。

ポケット
本来袴にはありませんが、 現代のライフスタイルに合わせ左右にはポケットを付けました。



KUDENのKimono服はKimono Styleで着ていただくだけでは無く、皆さまの日常の服と合わせて着ていただくことも想定してデザインしています。
伝統と革新の2つのkimono Styleを楽しめるのはKUDENだけ。
ぜひあなただけのスタイルを作り上げてください。
あなたの着こなしも教えてくれると嬉しいです。


Designer Tak