春はあけぼの

春はあけぼの - Daybreak of Spring - - KUDEN by TAKAHIRO SATO

日本語は世界でも難解な言語の1つとして知られています。
ですがそれ故に表現の幅が広く、古語から現代に至るまで数多くの”美しい日本語”が存在します。
ここではKUDENチームが選ぶ”美しい日本語”を紹介していきます。

字面の美しさも勿論ですが、
意味を知ればさらにその美しさの奥深さを感じることができます。
是非お楽しみください。

 

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本日の美しい日本語

春はあけぼの 

Daybreak of Spring


よみ : はるはあけぼの 

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出典元: 「枕草子」
時代:平安
作者:清少納言

[ 意味 ]
春は、夜明けが素晴らしい。

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枕草子は清少納言によって書かれた平安時代の随筆です。
現代風に言うと、短編エッセイに近いですかね。

この冒頭は日本ではあまりにも有名です。
春夏秋冬、それぞれの季節のどんなところが好きかを
短い言葉ですが、思わず「わかるー!」となる描写で綴っています。

清少納言は
「春は夜明け。
少しずつ白んでいく山際がやんわりと光り、その光に照らされ紫がかった雲が細くたなびく。」
と、言っています。

春を迎える日本。
少し早起きして遠くの山に陽が登るのを見ていたくなりますね。