May - 皐月 -

May - 皐月 - - KUDEN by TAKAHIRO SATO
日本語は世界でも難解な言語の1つとして知られています。
ですがそれ故に表現の幅が広く、古語から現代に至るまで数多くの”美しい日本語”が存在します。
ここではKUDENチームが選ぶ”美しい日本語”を紹介していきます。
字面の美しさも勿論ですが、意味を知ればさらにその美しさの奥深さを感じることができます。
是非お楽しみください。

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本日の美しい日本語

皐月

名詞
よみ : さつき
使用頻度: 一般的に知られている言葉

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[ 意味 ]

陰暦五月のこと。早苗月。
『大辞林』第二版, 三省堂
季語:夏

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五月の旧暦での呼び方は、皐月(さつき)です。
由来には諸説ありますが、一つは田植えをする月であることから「早苗月(さなえづき)」と言っていたものを略したという説です。
二つ目は、稲を植えることを古語で「さ」と呼び田植えの月ということで「さ月」となったというものです。漢字「皐」には「神に捧げる稲」の意味があるため、皐月が当てられたとも言われています。
いずれの説も、この月が稲作の重要な時期であり、田畑の神々を祀る月であったことを示しています。「皐月」には、新緑の季節に田の神々に捧げ物をして五穀の豊作を祈る、日本の稲作農耕文化が色濃く反映されているのです。春の永い雨期を経て、やっと田植えができる喜びと、収穫への希望がこの言葉に込められています。

また、日本の有名な映画「となりのトトロ」をご存知の方も多いと思いますが、あの映画には田植えのシーンがたくさん出てきますよね。
実は、映画の主人公の「サツキ」と「メイ」は、どちらも5月にちなんだ名前なのです。
この機会にもう一度映画を見てみると、新たな発見があるかもしれません。