弥生 - March -

弥生 - March - - KUDEN by TAKAHIRO SATO
日本語は世界でも難解な言語の1つとして知られています。
ですがそれ故に表現の幅が広く、古語から現代に至るまで数多くの”美しい日本語”が存在します。
ここではKUDENチームが選ぶ”美しい日本語”を紹介していきます。

字面の美しさも勿論ですが、
意味を知ればさらにその美しさの奥深さを感じることができます。
是非お楽しみください。


----------

本日の美しい日本語

日本語:弥生

三月


よみ : やよい(Yayoi)

----------

[意味]

三月の別称

-----


命芽吹きはじめる「弥生(三月)」
弥生とは旧暦の3月のことを指します。自然界では、冬の厳しさが和らぎ、新しい命が芽吹き始める大切な季節です。
「弥生」の語源は、"木草弥生月(きくさいやおいづき)"が縮まったといわれます。弥生の「弥」の意味は、「"いよいよ"」という意味で、徐々に増えていく、ますます盛んになる、という意味です。つまり、弥生は「草木がますます生い茂る月」を意味しています。
この時期、大地に薄い緑が広がり、小鳥たちの楽しげな囀りが聞こえてきます。寒さが和らぐと共に、人々の気持ちも軽やかになっていきます。
「弥生(三月)」は、こうした自然の芽吹きとともに、人々の営みも密接に結びついた呼び方なのです。