風薫る - Light Breeze -

風薫る - Light Breeze - - KUDEN by TAKAHIRO SATO

日本語は世界でも難解な言語の1つとして知られています。
ですがそれ故に表現の幅が広く、古語から現代に至るまで数多くの”美しい日本語”が存在します。

ここではKUDENチームが選ぶ”美しい日本語”を紹介していきます。
字面の美しさも勿論ですが、 意味を知ればさらにその美しさの奥深さを感じることができます。
是非お楽しみください。



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本日の美しい日本語

風薫る

季語
よみ : かぜかおる
使用頻度: 日常ではあまり使わないが多くの人が認知している



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[ 意味 ]

青葉の季節に、青々と茂った樹木の間を風が吹き抜けていくさまを表現する語。夏の季語で、初夏、特に5月を示す。

日本語引用元 : weblio辞書


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日本では「風薫る五月」と表現するように、主に初夏の爽やかな風を表現した言葉です。

和歌の時代は花の香りを運ぶ風=春の風の意味として使われていたようですが、俳諧で芭蕉や蕪村が夏の季語として用いたことからも、夏の風を表す言葉として移り変わってきたようです。

 

日本語は「風のにおい」「雨のにおい」「夜のにおい」「おひさまのかおり」など、 さまざまな「香り」で季節や気候を例えたり感じたりすることが多いですよね。
風に関する言葉も多くあります。

 

みなさんは「風の香り」と言われて何を思い出しますか?
案外と、それぞれ生まれ育った土地や伝統とリンクした回答になるかもしれませんね。