何色の袴なら着てもいい?

How many different colors are traditional hakama? - KUDEN by TAKAHIRO SATO

日本の卒業式やアニメでのイメージが強い伝統的な袴。
袴と言われて皆さんは何色をイメージしますか?

現代でこそ様々な色の袴があるようですが、伝統的な袴は何色だったのでしょうか?
着物のように、現在着る上で着てはいけない色があったりするのでしょうか?

私も神社の巫女さんや、自身の卒業式、アニメのBLEACHなどのイメージがあるのですが、気になったので”色”に関する歴史を少し調べてみました。


色には意味がある。

階級によって身につけられる色が決まっていた。

日本では知られた話かもしれませんが、巫女さんの袴の色って階級によって違いますよね。
このように現代にもその名残を感じることができますが、 古く日本では偉い人(階級が高い人)以外は身につけてはいけない色が存在しました。
有名なところでいうと、紫色は天皇以外は身につけてはいけないと決まっていました。

古くは600年頃、聖徳太子が定めた役人を12のランクに分ける「冠位十二階」という制度で、そのランクに応じた色の帽子を被ったという歴史があります。
(一番高い位から濃紫・薄紫・濃青・薄青・濃赤・薄赤・濃黄・薄黄・濃白・薄白・濃黒・薄黒だそうです

今でもそういった「ランクによる色分け」の意識がわかるのが空手や柔道などの帯の色ですよね。
私も以前は空手をやっていました。
白帯から始まって、進級試験に合格すると帯の色がかわり、最後には黒帯に”昇格”するんですよね。
冠位十二階の時は一番ランクが低かった黒が、空手では一番上のランクというのも面白い変化です。


勿論、現代でおしゃれとして袴を楽しむ際は好きな色を身につければOK
でも歴史的背景を知っていると、色選びにもちょっとした面白さがプラスされると思いませんか?

 

Sena


Kimono Beginner's Note